アニメーション映画 「音楽」 感想!

音が合わさればそれだけで音楽なんだ!

フル手書きアニメ

 大橋裕之先生の漫画「音楽と漫画」と「音楽 完全版」を原作としたアニメーション作品である。7年ほどの歳月をかけて作られた4万枚をこえる手書き作画で作られる作品。ロトスコープや美術背景は現実世界から持ってきているところもあるけれどもそれでもCGを使うことなく作られた作品になっている。

 原作を知らなくてもOKな作りになっているし中編作品ではあるのでこの作品はパンチ力を素早く展開してくる作品になっていると思う。原作のキャラクターはそうなんだけれども一部は現実世界の人間がそのまま書き起こされているので彼らのほうから現実世界へ乱入をかけたような感じに感じられる作品ともなっている。

 完全なド素人が地元で開催されるロックフェスにひょんなことから参加することになるお話。しかも学校で不良といわれている問題児の3人がひょんなことからドラムとベースとベースで構成されるバンドを組んで出せる音だけでロックに出ようとするって話だからロックじゃない?
 そのひょんな行動から周りに大きな影響を与えていくことになっていくところも描かれていて、不良三人のバンド古武術ともとからあったバンド古美術の出会いは必見。この作品に奇譚らしい奇譚をここで表しているかのようにも思えるところではある。

 あまりしゃべらない研二の音に影響を受けていく古美術の森田には驚かされるばかりだ。最初かそれこそかぐや姫のような感じだったのに古武術の音を聴いてからはじけていく具合はそれこそもう完全にタガが外れたというところではあると思えるだけに森田の変貌っぷりは面白い。

 古武術が奏でる音楽はそれこそ素人がゆえに全く同じ音となっている。それだけでいける!となってしまうところもすごいけれどもそこからフェス出大きなケミストリーが生まれるというのもまたすごい。古武術が古美術に与えた影響によって古美術が乱入しさらに気持ちの問題からいろいろとあった研二がリコーダーもって参戦してくるのもまたすごい。そこから即興のロックが生まれるというのがまたロック。ここでリコーダーと思えるけれどもリコーダーすごい。また圧倒的頑張りによって吹ける研二もすごい。
 それこそ研二がフェスにやってくるまでに他校の不良に追われてリコーダー奏でながらフェスまでやってきたとは思えない演奏っぷりを見せるのもすごい。

 森田の頭の中で起きた超新星爆発やフェス風景をそのままトレースしつつもアニメーション的な表現が加わることによってアニメーションロックフェスになるフェスとかアニメーションの力を示したシーンもあるし最初はどうなるかなと思っていたラなんだかうまいケミストリーな料理ができたといえる作品に感じられたところ。

 登場人物の関係性もそれこそわかりやすくなっているから、フェスを頂点とした一つの作品としてフェスそのものが富士山の頂上のような作品だったように思えた作品だった。
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