映画 殺さない彼と死なない彼女 感想!

世界は変わらないけれど


君の心は変わる

 Twitter発祥の4コマ漫画が原作の作品である。「殺さない彼と死なない彼女」である。Twitter発祥から映像化する作品ももうそれほど珍しいとは言わなくなったかなぁ。今はそれこそ様々な発表媒介があるからこそ作り手側も受け手側もある種右往左往しているところはあると思う。だからこそとまではいかないまでもアンテナはできるだけ広く立てておいて広げておいたほうがよいというところではあるのだ。 あと学校のロケ地がいつもの門近くに庭があるあの学校だった。

 殺さない彼と死なない彼女という名のつく通りそれこそ2人だけの世界の物語が展開されていく作品かと思いきや実に3つの物語がつなり合って一つの物語を作り上げている作品である。それこそ3つの物語が複雑に入り乱れているので最後まで見てこそ一つの物語へと昇華される作品となっているように思う。

 最初はそれこそ3つの物語が反発し合っているかのようにつながりも広がりもせず進行していく作品かと思いきや突然作中で雷が落ちてくる作品となっている。その雷が落ちることによって3つに分裂していたオムニバスの物語が一気に一つの物語へと昇華される。 それまでは本当に殺さない彼と死なない彼女ってなんでついているんだと思えるくらいに作品タイトルと物語の展開が全く持って違うものになっていると思える作品ではある。
 最初から最後まで一貫している作品タイトルは後半になればなるほどに強い意味を持つ作品となっているように感じられたところではあるのだ。

 序盤はそれこそ登場人物ほぼ全員のあたりが強い作品でとてもじゃないがきれいにな終わり方や展開をするとは思えない作品だったが展開が進んでいくごとに全体的にこねくり回されて辺りの強さは収まったように思えるところ。それぞれの出会いが世界を変えていくわけではないけれども自分たちの何かを変えていく。その変化が大きくそして繊細に描かれていたように感じられるところだ。
 それこそ出会いが自分自身を変化させてくれることによって永遠に途切れないものを手に入れたわけではあるしその輝きが強く光っている作品だったと思う。

 この作品の雷はそれこそきれいに終わるだろう。きれいに終わってしまうのかと安心と疑念が沸いたときにやってくる。衝撃的でもありタイトルを2重の意味で使う雷でもあったからこそ伏線もあってそうなると思えるところもある。 でもそれがあることによって物語の中でぐちゃぐちゃだった時系列過去や未来や現在が一つになる。ばければ完成しない雷。けれどもあの雷ン歩打たれ方ではそうならないようなとも思えたり。

 一つ一つの物語が純粋無垢で純粋無垢だからこそ外敵に弱くて、けれども仲は暖かくむず痒い春になる直前のあのツンと刺す肌寒さとそのあとにやってくる暖かさ。それが同居している作品だったように思えたのだ。
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