映画 ムタフカズ -MUTAFUKAZ- 感想!

世界の歪はそこにある

日仏合作作品

 ということでフランスのバンド・デシネが原作の作品で日本のSTUDIO 4℃とフランスのANKAMAの共同制作作品となっている作品である。フランスの作品ということで日本の漫画作品の影響を強く受けているラディアンとは違いこの作品はフランス作品らしいというか海外作品らしい作品となっていると思う。日本的なつくりの影響をあまり感じさせない作品になっているというところだろうか?だからこそ日仏共同作品になったというところはあるかもしれない。

 これから米国や中国だけではなく欧州の漫画文化がある地域の作品も続々と日本の製作スタッフが中心となって映像化アニメ化することは多くなってきそうだ。文化圏の近いがアジア作品よりも強いから爆発的に増えるとかはないだろうけれどもこういった形での劇場公開は定期的にやってくるかもしれない。

 ブラックヘッドな男とドクロヘッドな男とコウモリ男の少しだけ世界から外れた物語。普通とは違うことをそれこそこの作品は姿を変えることによって示していると思う。だからこそのつまはじきものとして作中内では表現されると同時に侵略型宇宙人との混合型であるのにオアンジルナは人型であるのに対してアンジェリーノはブラックヘッドになっているし、人間ではあるけれどもつまはじきものなヴィンスとウィリーはガイコツ頭とコウモリ男として描かれているし。

 偶然見てしまったことから始まったのはアンジェリーノ視点ではあるが物語はそれこそアンジェリーノが生まれたその瞬間から始まっている。 地道に始まっていた侵略型宇宙人との戦いというか侵略行為に本格的に巻き込まれてしまったアンジェリーノの戦いの物語。

 彼がつまはじきものからつまはじきものだけれども自分は自分そして人間であることを見つける物語であると思う。アクション的にも物語的にも激しい物語が展開される作品ではなくてどこか落ち着きつつ世界の顛末を巻物で見ているかのような感じのする作品ではあったかなと思えるところだ。

 だからこそなんだかこの世界に対する理解よりも難しいものが流れているかのような作品ではあったかなと思えるところだ。静かだけれども激しくて、激しいけれども静かなような感じがしてくるところではあったので、好みという点ではそれこそ激しく分かれるように感じられるところではあったかなと思う。

 この作品で提示される世界の危機がそれこそアンジェリーノの手によって解決するわけでも完全に終わるわけではない。世界の危機はまだまだ迫っているわけで、そう考えるとアンジェリーノの視点から語られる物語は彼の人生が切り替わったその瞬間の物語だけが語られたのではないのだろうかと感じられるところではある。

 コミカルでもシリアスでもある物語。すべてを掴むにはそれこそ何回も付き合って友達になることが求められる作品であったように感じられる作品ではあったかなと思う。
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