劇場版 ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション 感想!

夢の中できっと彼女は

13年間シリーズを追ってきたものへのご褒美

 ということで3部作の中間章であり3か年計画の2年目にあたる作品そしてキーキャラクターアネモネの物語。「劇場版 ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」見に行ってきました。 ハエレボリューション1ではレントンとアドロックの親子の物語が描かれたわけだけれども、2章目ではアネモネの物語が描かれる作品となっている。ハエレボ1では過去の物語が本編映像として多く使用されたが本作ではほぼ新規映像による新たなエウレカセブン「7番目の夢」が描かれている。

 エウレカが第一章アネモネが第二章、レントンが第三章のキービジュアルを初報から描かれていたわけではあるがこの2章目のアネモネの物語が展開されたことによって実は1章目と3章目のキービジュアルは逆転して描かれているという解釈もできるように感じられるところではある。

 デューイ役の辻谷さんが急死されたことによるテロップも挿入されていた。あまりにも突然でポスター等での記載は本作のデューイは辻谷さんのままなのだけれども、弟のホランドだった藤原さんが代役をやられている。この作品のデューイはとても重要なキャラクターであったから途中まで収録はされていたそうだし、辻谷さんはどうこの作品のデューイを見たんだろうなぁ…。

 本作はレントン(の中の人)が主役交代というぐらいにはアネモネ尽くしの作品だった。最初から最後までアネモネによるアネモネの物語。TVシリーズやポケットでは叶わなかったといってもいいエウレカとの関係性も強く描かれている作品となっていて、エウレカシリーズとしては特異点といってもいい作品になっているように感じられるところだ。

 本作のアネモネは普通の人間であってちゃんと名前もアネモネだけではなく石井・風花・アネモネとフルネームが設定されてついに父親も登場する。 幼少期の姿もお目見えして今まで出せなかったところをこの作品でドバっと登場させたように思える。現代っ子らしさというかYOUTUBERっぽい感じで配信していたりしているし。 シリーズで描かれた彼女の姿と同時に彼女アネモネの根底にあるものをこの作品ではより強く描き出したと感じられるところではある。

 幼少期を主体にしたアネモネやエウレカの姿は手書きではなくてCGで描かれるのがボンズ作品としては珍しいように思えるところ。まあそのあとのガリバー大洪水を考えればそうなることになったということはあるのかもしれないけれども。

 エウレカとアネモネとの関係性もさることながらそれこそシリーズの間ずっと過ごしてきたといっても過言ではないドミニクとの関係もまた強く描かれていると感じられるところだ。最初ドミニクがAIシステムだったことには驚いたけれども、それこそがアネモネがアネモネであることを繋がりを得ているようにも感じ取れると思う。

 序盤は一見ハイエボ1と強いつながりのない世界へといざなわれたかのように思えるがそれこそこの作品の策略であったと思うところではある。物語が紐解かれていくアネモネが幾度もエウレカセブンの中でエウレカと邂逅していくうちに描かれる一つの可能性と夢。 エウレカセブンというシリーズそのものが一つの糸へとつながっていくというすべての総括をこの作品がし始めたときは驚きを与えられたように思う。

 エウレカが世界で繰り返してきた夢。レントンと一緒にいるためにレントンを救うために繰り返してきた夢。それはエウレカセブンとついてきたすべての作品にハイエボが通じることを意味していると同時に、全てのエウレカセブンを総括する作品になっていることを意味していると思う。

 エウレカセブンという名の元に現れる夢。それは7つの夢であるように思う。1つがTVシリーズである交響詩篇エウレカセブン、2つがポケットが虹でいっぱい、3つがエウレカセブンAO、4つ目が漫画版エウレカセブン、5つ目が小説版エウレカセブン、6つ目がTR1:NEW WAVE+NEW VISION、そして7つ目がハイエボリューション。

 7つの夢が提示されたことによってこの作品が最後の夢であることを示唆しているようにも感じられるところではある。そしてすべての集大成的作品であることを意味しているようにも感じられるところではある。 それこそ劇中で漫画版を含めていることを示唆された時には今までぽっかりと空いていた大きな穴がきゅっとひもで結ばれて閉じられるかのような感覚があった。

 本作のラストシーンはまんまポケットが虹でいっぱいのラストシーンとほぼ同じ構図になっているし全てを包まれた包み込まれたかのような感覚がするところではあった。

 今まで紡ぎだしてきたものがすべて収まる。ハイレボ3では本当に意味で誰しもが誰しもが誰しもが幸せで終わらなければならないと思う。

 ハイエボ1の時の予告アイドルでLFOでサッカーでなんてやった時には想像がつかない作品になっていたように思う、またジ・エンドの新形態ガリバージエンドがまそたんというかOTFだったり、バンクスが文スト版人間失格をよんでいたり、ニルヴァーシュが巨大化と半エヴァ化してきているようにも思えたり、ボンズ劇場作品あるあるのボスの巨大化付きでったりとそういったネタ的・メタ的なところもあったかなと。

 次回予告はなかったけれどもこのハイエボ自体が13年間シリーズをずっと追ってきた人たちへのご褒美なんだと思える作品であったことは間違いないと感じられるところではあるい。

 14年目の物語。 エウレカ最後の物語

 次章 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション 3 2019年公開
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

メテオ

Author:メテオ

検索フォーム
最新記事
カテゴリ
カウンターその1
月別アーカイブ
RSSリンクの表示