劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~ 感想!

報い報われふりふられ

10年目の劇場版

 と言うことで「劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~」見に行ってきました。TVシリーズスタートから早10年と言う月日が流れての劇場版。それこそ劇場版の公開日はTVシリーズ1期の最終回の同日なんですよね。そういった意味でも節目としての劇場版と言う意味合いが大きいように感じられるところだ。 10年かけて6期シリーズまで展開されることになったわけではありますし、制作スタッフは原作が溜まったらアニメを展開するというスタンスだそうなので、7期以降も構想は十分に計画されているだろう。ここまで来たらそれこそ原作のラストまでやる。と言うのがスタンスになってくるだろうし。

 10周年の記念劇場版は初の長編オリジナルストーリーが展開される作品となっている。それでいて劇場版と言う枠組みに嵌る為に大きなことをするのではなくてあくまでTVシリーズの延長線上の物語が展開される作品となっている。大きく分割すると3つの物語の融合したものがこの劇場版になっていると感じられるところだ。

 一つはそれこそTVシリーズと変わらない高志と友人帳と妖怪たちの話、2つ目はニャンコ先生分裂事件、3つ目が津村家の話でこの3つの話で劇場版が構成されている作品となっている。 普段のシリーズとはそこまで大きく変わる話を展開している訳では弐からこそだからこそ普遍的な夏目友人帳と言う作品の良さが現れているようにも感じられるところではあるのだ。

 なんというかニャンコ先生分裂事件時の小さくなったニャンコ先生のかわいらしさが半端ない。貴志だってこんなニャンコ先生にかわいいというくらいかわいい。大森総監督のアイデアから誕生しアイデアからわずかな時間で木のみ状態ラフ画が上がってきてそのかわいらしさに皆心犬枯れてアイデア湧きまくりと言うエピソードも納得のかわいらしさだったように思う。
 1匹いるだけでもかわいいのに3匹いると3倍になって襲い掛かってくるからなぁ。

 今回友人帳のレギュラーメンバーはほぼ総登場している。でも貴志にとっての友人たちとの関係性がよりクローズアップされているのも特徴のように思える。普段はなかなか友人たちとの一コマを拾い上げることは出来ないわけではあるけれども、その辺り今回拾い上げてより貴志の関係性を出したと思う。要とかとはもう普通に協力し合える関係になったんやなとか談論コンクールにみんなで鵜とかそれこそ劇中で振り返っているころでは考えられなかったことばかりだし。そういったところでは貴志と友人たちの関係性の変化と言うものが大きく出ていたと思う。
 それこそ小学生時代に少し友情関係にあった大輔との再会と和解はよりその側面を強くしたように感じられるところではあったと思うところだ。貴志の精神的成長というか。

 メインのストーリーとしては津村家の話となっている。この津村家の話を主軸にしながら他の作品を枝のように展開させていく構成だった。この「津村家の家族」の報いと報われの物語。偶然ではあるのかもしれないがある種神が行った最後の罪の贖罪。決して無駄であることはない人と妖怪が織りなす心の物語であり親子の物語であったと感じられる。 本当の意味では親子ではないけれども親子以上の心の交流の物語。だからこそ夏目貴志の物語に対する蓄積も相まってより強い心の物語になっていたように感じられるところだ。

 10年間の積み重ねの物語。この作品は積み重ねてきたものが解き放たれる作品だったように感じられるところだ。次なる展開は祖父関連が示された7期シリーズとなるだろうとは思う。次なる10年とは言えないかもしれないけれども、いったんここまで来たことを実感して再び今までを見返した物語と作品であったように思う。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

メテオ

Author:メテオ

検索フォーム
最新記事
カテゴリ
カウンターその1
月別アーカイブ
RSSリンクの表示