翠星のガルガンティア 9話 「深海の秘密」 感想!

無垢なる笑顔





進化の意義

 今回の話は単話感想として書いてみたいなと思ったので…。 ついにヒディアーズの正体が作中で示されたわけだけれども、ヒディアーズの子供たちの姿はそれこそドラッグオンドラグーンの「敵」を彷彿とさせる感じだったなぁ。 ある種そんなことを考えたので虚淵玄×ヨコオタロウという禁断のコラボレーションを見たくなってしまった。 ある種この2人が組めばかなり深淵に近いダークファンタジーを見ることができそうな感じがしてならないところ。

 ヒディアーズの正体が進化した人間であるということに関しては驚きはないのだけれども、やはり子供たちの心材が大きく示されていたことが個人的にこの文章を描く原動力になったように思う。 最初のヒディアーズ編の進化を果たしたライアン松本の娘だったり、上記にも書いたようにまだ生まれる前の卵状態の子供たちだったり、そして最後にチェインバーが握りつぶしたヒディアーズの子だったり大きく子供たちについて描写されたのは特徴的だった。 思えばまだレドもエイミーも子供であるからしてこの映像の主眼は至極まっとうな描写であるとも思える。 そういった意味合いでは子供たちの未来をつぶしているのは「大人であり人間」であるのかもしれない。

 今回の脚本は海法紀光さんってのが個人的には意外?なところかなぁ。タネアカシ回にあたる今回の話をSFに造詣が深い海法紀光がやるのは確かに納得な部分ではあるが物語的なことをいえばこの作品が村田監督ということも含めてもっと大きなどんでん返しがあるのではないかと勘繰ってしまうな。 最終話ではキャスト人が今までの話を忘れてしまうくらいの衝撃を得たらしいとうのことだし。

 村田監督や廣岡さんが先行上映等々で口にしていた「序盤で大量虐殺があったからこれくらいにして…」という話をレド側だけの人間という意味合いだけではなくヒディアーズも含めて考えるとなんだか別の意味合いがより含まれているように感じるところ。 実際合切同盟軍側はワープで撤退に成功しているし、直接描写での死者はクーゲル を含めてもそれほど多くない。しかしヒディアーズも含めて考えると死者が大量に出ているどころかお互いに何も知らずに殺しあっている可能性が高いわけで…。 このあたりはヒディアーズが人間であるというヒントが提示されていたのかもしれない。

 ライアン松本の娘がやたらとエイミーに似ていたのは偶然ではないのだろうな。娘の血筋がそのままエイミーの家計になっているのだろう。このあたりは氷河期を迎えた地球に残った人類がどのようにして生き延びたのかののヒントにはなっていそうではある。
  ラストのヒディアーズの娘がこのライアンの娘なのかも重要かな? というかあの子は確実に人類が地球で戦争をしていたころから進化せずに生き延びてきた生き証人だったはず…。 他は確実にイカに近づいていたのに彼女だけ人間態に近かったのはライアンの帰りをそしてDNA改造を選ばなかった人間たちの帰りを待っていたからなのかも。

 彼女がチェインバーをと出会ったときにそれこそ「笑顔」を見せていたのも気になるなぁ。 上記に書いた帰りを待っていたことを合わせるとチェインバーを見て人間が返ってきたことに喜んで微笑んだのかもしれない。 そう考えるとよりチェインバーが握りつぶしたのが辛くそして悲しく見える。

 ヒディアーズの骨で作られたオカリナの音を聞いてエイミーが涙を流したのは彼女がヒディアーズの先祖がえりであることの証明でもあるのかな? 

 っとここまで散々書いたけれどもこの作品にとって「本懐」はレドが戦う意味を完全に失ったことが重要なのだ。 一度は違う道を模索したけれども戦うことを再び選んだレドがまた戦う意味を失ったのだ。 すべてを失ったレドがこれから先何を見出すのか。自分の生きていく意味を生まれた意味をどう再び見出すのか何を選ぶのかその選択には注目したい。

 その職業選択がなされてこそこの作品が「就職活動アニメーション」としての意味を示すことにもなるだろうし今を生きる若者たちへのメッセージを伝えることにもなる。
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