映画 さよならの朝に約束の花をかざろう 感想!

出会いと別れと家族の物語

岡田磨里監督作品

 これが最初で最後になるのだろうか?それとも岡田磨里監督作品の第一弾になるのだろうか?まさか数々の作品を書いてきたマリーが監督をやるだなんて最初は信じられなかったところではあるがこれもPAの堀川社長のマリー100%アニメが見たいといったからこそ出来上がった作品であるといえるだろう。

 PAにとってみれば「劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME」以来5年ぶりとなる劇場版作品であり長編映画としては初めてTVなどを挟まないオリジナルの劇場版となっている。 PAはこの作品を含めて劇場上映されたのが4作品ほどしかないので次なる劇場版があったとしても数年後だからこそ今のPAにとってのコア的な作品にこの作品は感じられるところではある。長年PA製作作品に関わってきた岡田氏の作品だからこそよりそのコアタイトルとしての意味合いが強くなったようにも感じられるところではあるのだ。

 PA×岡田監督ということもあって、PAワークスが作品を通して描いてきた映し出してきた要素と、また岡田氏も担当する作品で描き出してきたもの同士の歯車がぴったりとかみ合う作品になっていたように感じられるところではある。それこそこの両者が今まで描き出してきたものが一緒だからこそその相乗効果は強いものになっていたと感じられるところではある。

 出会いと別れと家族の物語……この作品の描き出したテーマと物語りの軸は太くそして強いものだったと感じる。 血のつながらない家族と血のつながった家族、2つの家族の姿を描きながら紡ぎだされる「母親の愛情」はどちらの家族のも美しくそして綺麗であったと。 又岡田氏の作品をここ10年ほどに絞っても見ていると彼女の心情の変化や感情の変化というものが色濃く反映されていると感じるところではあったしまたそれを見て取ることができたと思う。

 キャラクター原案が吉田明彦さんなわけだがそのアニメーションへの落とし込みと再現率はすごく高かった。時折FF-Tの吹き出しについてくるキャラ絵かと思うほどに再現していたように感じられるところ。 パンフレットの吉田さんの絵が絵画っぽいのもまた一興である。 背景美術もレベル高かった。中世的世界観の幻想的要素とあの城と城下町は一朝一夕では出来るものではないなと感じるところではある。 音楽も川井さんと岡田さんのタッグは久々に感じるところではあるがこれぞという感じで作品にそれぞれの相乗効果が上手く乗せあっていたように感じる。

 レナトや長命のイオルフの民。ファンタジー要素はあるけれどもイオルフの民にの存在は強く使われていたように感じられるところだ。それこそこの長命種族の物語であるからこそ表現することの出来た要素と言うのも強いように感じられるところではあるかな。 レナト(ドラゴン)と追っかけっこするシーンをこの作品でも見ることになろうとは思ってもなかったけれども。
 それに伴って劇場版の『尺の都合上と物語の展開の都合上もあるとは感じるところではあると思うが展開は早いように感じられるところではある。 この物語の核の一つである「母の愛情」を表現するためには寄り描写の時間が欲しかったかなと感じられるところもあったように感じられる。 無作為に…年後と言うクレジットがあってもよいようななかったからこそよかったようにも感じられる。 それはマキアを主体にしている長命の種族だからこそ人間との違いを描いたようにも感じられるところではあるので・・・。

 マキアとエリアルの血のつながらない家族。レイリアの血のつながった家族。2うの家族の描写は作品として家族の対比であったように感じられるところではある。そしてマキアもレイリアも不本意そしてそれに近い形で家族を持つことになったがその中で2つとも変わらない母親の愛情。 右も左もわからない中で必死に暮らしていくことと、会おうとしても会えないまま愛情一つも直接注ぐことが出来ないまま生きていくこととと。作品的にはどちらが良いとかそういったことは一切関係ないわけではあるががどんな状況下にあったとしても生まれた愛情は強いと。

 偶然にも助けた命が次なる命を紡ぎだし、人生そのものを終えていく。はじめましてから始まるけれどもさようならで終わらない、ただいまで終わる。先に旅立たれたとしても命を幸せで終えられる人生の手助けをしたというだけでも報われる。別れの悲しみだけではないものを永遠にも継ぐものを出していたと。

 女親で息子一人という関係だからこそ忘れてしまうものを母親への感情を出していたと感じる作品でもあると感じるところだ。忘れてしまうかもしれない感情を普段は男だったら出さないことの多いであろう感情を…。

 岡田監督だからこそ出すことのできる作品だったと思う。true tearsの頃からオリジナル脚本を書くようになって10年目の節目。まさに10年間の監督の総決算。 家族という普遍的テーマを切り取り続けたからこそ描けた作品であると感じられるところであったと思う。
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