宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海 感想!

希望の旅路


蒼き星への思い


 ということで「宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海」を見てきました。26話に及ぶ物語を2時間10分ほどにまとめた総集編でありつつ完全新作の劇場版への布石ともなる形にはなりますかね。 最初から劇場先行でTVシリーズを出していただけに総集編・完全新作2つとも劇場版へと誘われるのは当然と帰結となりましょうか? でも完全新作は兎も角として総集編までやるのは個人的には意外なところではありました。

 やはり2時間にまとめ上げるのは相当苦難なところでもあったと思う。それこそどういった感じにまとめあげるのかこれこそ一番総集編をするにあたって頭を痛めるところでもある。それがまさに見て取ることが出来る総集編でもあったかなと思う。 
 最初から冥王星での戦いからスタートする訳だしオリジナル部分は兎も角としてもそれこそかなり駆け足でその航路をたどっていっている。 TVシリーズを見ているなら良いのだけれどもここからヤマト2199を知るにはちょっと辛いところではあるかな。 人間関係部分はほぼバッサリとカットしている訳だし進兄やデスラー総統のラストシーン、それに雪のラスト、沖田艦長のラストシーンなのはほぼカットされている。ので本当に完全新作の前のヤマトの復習といった感じではある。 かなり上級者向けにはなっていると思うけれども。でも艦長のラストシーンはダイジェストにしなくてもよかったのでは?

 守・雪のナレーションは数少ないが投入されているけれども、どちらかと言えば誰か視点がない総集編ではある。 ガミラス側でもヤマト側でもない視点から見ている。いうなればユリーシャの話を聞くスターシャ視点からの総集編といった感じではあるのかもしれない。 だからこそ個人的には誰か視点が欲しかったかなと。それこそ守と雪2人の視点から物語が展開されてもよかったのかもしれない。 TVシリーズの主人公はどちらかと言えば沖田艦長ではあるわけで。 そうなると2時間という枠内に収めることはできないかもしれないが。

 基本的に演出等々に手は加えられていない。純粋なTVシリーズからの移行を行っているので追加部分と言えばEDカードかな。少しだけ未来の話を出していたのが印象的ではあるところではある。  
 割とここを入れてほしかった、ここはきってもよかったんじゃないかなと思うところはあるかな。それは個々のエピソードに対する思い入れの違いによって感じ方は大きく違ってくることになるとは思うけれども。

 2時間で旅路をまとめ上げたのはよくやることが出来たように思う。でもヤマトを求めるには少々この2時間では荷が重しぎたように感じるところ。 この総集編を経ての完全新作ではあるがここがあるからこそってところも見てみたくはあるかな。
 でも時系列的に波動砲なしでどうガトランティスと戦うのだろうか? 消化不良に終わってしまったTVシリーズのラストもあるからその辺りも上手く昇華してほしいところではあるかなと思う。 地味に共同制作から抜けていたAICの名前がここで確認できたのはよかった。完全なヤマトからの消失はなかった。

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