映画 夜明け告げるルーのうた 感想!

この歌が総てを解き放つ

湯浅監督初の劇場用オリジナルアニメ

 ということで「夜明け告げるルーのうた」見に行ってきました。湯浅監督作品は「夜は短し歩けよ乙女」が公開したばかりだけれどもオリジナルである本作もすぐに公開ということでアニメーションとして同一監督による別々の作品が2か月連続で公開になるというのも珍しい。どちらもノイタミナムービーとしての側面があるからこそでもあり湯浅監督だからこそこの辺り融通が利いた部分はあるのかもしれません。

 湯浅監督にとっては初めてのオリジナル劇場版ということもあって、監督らしい作風をしつつも得自体を崩す演出がそれほど取られていなかったように感じられるところだ。今までファン向けの構造をしていたけれどもそれを若干オールマイテイへと向きを変えたように感じられる演出をしていたように思う。

 とは言いつつも監督らしさも随所に見受けられる作品になっていたように思う。ルーや町の人々のダンスシーン軟化はらしさの塊ってかそのもののように感じられたところではあるし、あれは監督だからこそ出来たように感じられる。なぜか2作連続でダンスしたのかというのは深い意図というのはないのだおうけれども。
 骨だけの魚が寿司屋から抜け出すシーンとかギャグシーン自体はそれほどなかったけれどもちょっとしたところに小ネタは仕込まれていたと感じるところである。
 さまざまなものを映画の尺の収めなければならないためか小ネタとかのシーンはそれほど多くはなかったかなと感じるところは少し残念なところではある。

 物語としては綺麗な青春劇と言った印象に仕上がっていると感じるところだ。ルーとカイの交流劇を中心として描かれる青春劇であり夜明け前のように夜の色が残りつつも新しい色がやってくるような心が洗われるという感じであり散らかっていたものを片付け終えたようなラストを迎える作品であると思う。

 一つのテーマ性を出した作品としては上手く出し切っている部分はあると思うがその分キャラクターを掘り下げるという部分では物足りない部分は感じられたところである。ルーとカイだけではなく国夫・遊歩とかじいちゃんとか味方キャラもそうではあるがより強い身では本作の敵・越えなければならないキャラクターとして登場する遊歩の父とか蛸婆とかよりサイドストーリーとしてキャラクターを提示することが出来ていたらより世界を深めることが出来ただろうという人材は多かっただけにそれぞれの過去や物語が提示されつつもその物語の回収は比較的あっさり勝つ物語のテーマ性とは少し違う方向へと言ったように感じられるところがあるのが少し残念なところではあった。

 人間から見た人魚の伝承と、人魚から見た人間の印象。人魚は特に人間に対して疑心とか不満は持っていなくて助けていただけであったんもに対して人間側が疑心を持っていたというのはなんともいえないというか強い人間のエゴを感じるところではある。スキをスキと言えないからこそ人間の弱さや愚かしさみたい魔物がここには表れているのかもしれない。

 災いから人間たちを助けつつも住む場所を無くしてしまった人魚たちはどこへと消えてしまったのだろうか?人魚たちにとってみれば自分たちが無事で過ごせればいいという部分もあるだろうから場所を失ったことはそれほど大きな意味の損失ではないかもしれないが…。

 個性豊かというかキャラクターが立っている人間たちが多くいたからこそより人間と人魚のことを掘り下げていってほしかったように思う。終わり方がきれいであるからこそより影の部分は気になってしまう所ではあったかなと思い至るところではあるのだ。もしもTVシリーズだったらそれは違っていたのだろうか?
 個人的に初めて劇場で他の観客がいない完全一人の上映でこの作品を見てしまった。誰もいなかったからこその気軽さはなかなか味わうことが出来ない出来なかったところではあるから貴重な経験だったと思う。
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