映画 ひるね姫 ~知らないワタシの物語~ 感想!

希望を胸に夢と共に歩く

神山健治監督作品

 ということで「映画 ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」見に行ってきました。神山監督作品としては009シリーズ以来の大型作品ではありますね。オリジナル作品としては久々になるわけで…。夢と現実世界を織り交ぜながら展開していくこの作品の影響はやはり攻殻シリーズからきているのかな?それをマイルドに仕上げたようにも感じられるところではあると思う。

 ココネの夢をキーとして展開されていくこの作品は、マイルドにされつつもそれこそ現実世界における描写と夢世界における描写の違いを理解しつつ描かれていないもう一つの世界では一体何が起こっていくのか想像しないと世界の最深部まで到達することが出来ない作品のように感じられるところだ。
 描写やキャラクター設定自体はそれこそマイルドになっている訳ではあるが、夢と現実のリンクに対していえばSF的な一筋縄ではいかない構造になっていると思うところ。言うなればらせん階段同士が繋がって別れているかのような感じ。複雑なようで複雑ではないけれども実際に渡り歩いてみると分かりずらいそんなような…。

 最初は違和感があった夢の世界での設定と現実世界での設定の違いとかこの作品に触れることによって生まれる基本的な疑問は作中で解決されるように思うところ。全体的な物語のオチとかを考えるとすっきりと終わる作品にはなっているように感じられると思う。 悪の象徴?たるベワンや一郎は失脚するわけではあるし、バラバラになっていた親子関係は修復するわけではあるし纏まりは上手くまとまっていると感じられる。

 異世界における「鬼」の存在が一体何なのかということに関して言えば公式(ツイッター・サイト)では言及しているみたいだがアニメだけ見るとそれこそ悪意の結晶みたいなものではあると思う。最後の最後で爆発的な要素を魅せたのは一郎が悪意を(自動運転車に関する情報をリークしてマスコミが騒いでそれによる一般からの悪意が出てくる)伝染させたからではあるのだろうと思うし。

 短い時間の中でキャラクターをどのように見せていくのかというのは苦心したように思う。テーマに対する(子供に見せたい物語)パワー要素は個人的には感じることはなかったが、キャラクター周りはしっかりとセッティングされていたと感じるところではあるのだ。嫌になるキャラクターを出来るだけ作らないようにしている、それぞれの主要登場人物に対する心情を分かりやすいようにしていると感じられるところ。
 サブキャラクターではあるがモモタローの友人たちや警察の2人での別な物語を作ることが出来そうな感じはするところだ。モモタローフレンズ葉ほんともう少し出してもよかったかなと思う。

 攻殻のSF的な設定をマイルドにした作品であり、万人に受けやすいように仕立て上げた作品だと思う。それゆえの分かり難さというのもの兼ね備えているところはあると思うし綺麗な物語ゆえのパンチ力があまり感じられなかった作品ではあるかなと思うところではある。そういったところではどちらかに振り切ってしまってもよかったかなと感じる作品ではあったかなと。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

メテオ

Author:メテオ

検索フォーム
最新記事
カテゴリ
カウンターその1
月別アーカイブ
RSSリンクの表示