龍の歯医者 後篇 「殺戮虫編」 感想!

僕が生きた意味は

龍の歯医者後篇

 物語が収束に向かう後編。全体的なことを言うとCG比率が前篇よりも非常に上がったなと感じる。実質的にカラーの新人とCG制作チームを育てるための作品だったんじゃないのだろうか?アニメーター見本市にも言えることではあるがあれがエヴァばかり作らないようにするための展開ということもあるから、こちらは明確に新人を育てる意味合いが出ていると思う。

 柴名の目的は愛した人をよみがえらせるためだったのか。その為の犠牲は果て無く大きく出てしまったが彼女はこれからも愛した人を探し蘇らせようとするのだろうな。その人自身が出てくることは可能性としては存在しないと思うし転生してしまっているようにも感じられた。彼女の思いが強すぎたからこそ殺戮虫が出てきたわけではあるがある種それは悲しみのが分かっている結果でもあると感じられるところではある。

 ベルは再び龍の中に消えたのかな?語りとしては消えたようにも感じられるし地上に戻されたようにも感じられる。それでもいつかあの場所へ戻ってくるのだろうか?野ノ子と共に龍の歯医者としての仕事をするのだろうか?ベルのした最後の仕事は誰にも知られることはないけれども龍には記憶として残っていると思う。

 ベルが生きたことは永遠に龍の中に入ることによって残る。殺戮虫に殺された名もなき人間たちも龍の中に帰っていく。生きることは死と向き合うことでもあるがこそ人は生きることを懸命に意味を見出そうとする。それがリンネのように周り龍の中で想いのみが生き続けるのだろう。

 エヴァが「死」の物語であるのだらば、龍の歯医者は「生」の物語である。星を追う子どもが生によって命を波紋のように広げていくのならば龍の歯医者は死の到達地でありそこから生きた意味と生きる意味を生み出す作品であると感じる。
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