劇場版 orange  -未来- 感想!

未来から過去へ、過去から未来へ

TVシリーズ+αの劇場版

 ということで「劇場版 orange  -未来-」見に行ってきました。TVシリーズ最終話で発表された劇場版だけれども、総集編+原作者の高野先生による新たなストーリー原案という形として発表されていた割には、どちらかといえば総集編よりも新規パート重視の作品だったと思う。というかほぼほぼ視点が違うだけで新作といっても過言ではなかったような。

 冒頭からコブクロの未来が流れて曲が終わるまでの間に(賞味5分くらい)TVシリーズの全体的な流れを総集しちゃいましたからね。手紙が送られてきてから翔が自殺を図るまでの間のシーンが回収されてきて驚いたくらいだし、この作品の主役は須和弘人でああると冒頭から訴えかけていたようだ。だからこそTVシリーズの視点である菜穂の視点はアッあさりと回収されて基本構成をみせるだけの形の総集編となったのだろうと思う。

 須和弘人による須和弘人の為の須和弘人が納得するための自分自身の振り返り視点のお話。どちらかといえば10年後の手紙に書かれていたことに苦悩する弘人の物語が本編の補完として作られた作品だったと思う。だからこそ全体的なことを見るうえではTVシリーズは見ておかなければならないのは確かだろうと思うところではあり、弘人の気持ちにどうしても納得がいかないというかその辺りに対する弘人の気持ちを出している作品に仕上がっていたと感じるところではある。

 地味にTVシリーズでもいえることではあるが菜穂でも翔でもなく弘人がこの作品の本当の主役なんだなと感じさせられる作品になっていたと思う。好きな気持ちをしまって縁結びの神様になるだけではなくて弘人は弘人なりに気持ちを整理して手紙と向き合ったことがより明確に出てきたことによって弘人が自分自身が納得するための話になっていたと感じるところだ。

 翔のいない10年後に対する未練もそちらからの後悔も、自分が得られるはずだった菜穂との10年後に対する気持ちもすべて受け止めて飲み込んで締まって10年後を迎える弘人はどう見てもたとえ菜穂と引っ付いた未来がずるいと言われようが成人君主のような存在に見えた。10年後の翔と菜穂の子ども自分の子どものように接している姿を見ると、個人的には居た堪れないというか声を大にして叫びたいんだ。こと版いならない言葉を弘人の為に叫んであげたい気分になってくる…。

 しかしながらバミューダトライアングルに直接行くのかなと思ったらそうじゃなかった。海岸から手紙をビンに入れて流すだけとはどえらい奇跡起こっているんだな。そんな奇跡起しているさらに翔の運命まで変えているってどれほどの軌跡を起こしているのか想像もつかない作品になってしまった気が…。

 10年後の話と10年前の話を行き来しつつも須和弘人がどう菜穂と翔を見てきたのかそしてどのように受け止めてきたのか。ほんと須和弘人の為の劇場版であって弘人が見たかったであろう10年後の提示はそれはそれで須和弘人の思いが報われた瞬間になったのだろうと思う。それが夢という形で翔のいない10年後にも伝わったのは彼らのやり残しが少しだけ軽くなった証として10年前からの贈り物のようにも感じられるところではあったかなと思う。

 TVシリーズのOPがラストに来るというのもよい演出だったように思う。未来から過去への手紙、過去から未来への手紙さまざまな思いが詰まった甘酸っぱいオレンジ色の夕焼けのような物語。まさにこのさくひんの集大成的な作品になっていたように思う。
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