傷物語 〈Ⅱ〉 熱血篇 感想!

化け物として抗え

人として死を選べ

 ということで劇場版三部作の2作目である「傷物語 〈Ⅱ〉 熱血篇」見に行ってきました。1章目から8か月たっての2章目公開。3章目はまた1月ということだからやはり3部作全話公開に1年かかった作品となった。でも待たされた期間からすると全話公開までの期間は非常にスムーズに思えるのが不思議だ。 この傷物語が総て上映を置けると新たな物語りシリーズを展開させることになるからある種予定は詰まっているところも感じさせる。

 前回がキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと暦との出会いが中心として描かれたわけだが、今作はキスショットの奪われた両腕・左足・右足を奪い返す暦の戦いが中心に描かれた章となっている。前作はギャグパートという部分は比較的抑え目に作られていたけれども本作はギャグパートを強めに入れてきていたように感じる。テイスト的に化物語り時代のギャグテイスト・演出だったかなと思う。 でも前作同様にギャグパート発動条件が翼がいることというのは暦の心の暗部を見ているかのようにも感じるところではある。

 人間から吸血鬼となり化け物として戦う。人間として生きることは敵わず奇しくも戦うにつれて化け物としての力を強めいく。暦は人間に戻れるのだろうか?それとも化け物として生きていくことになるのだろうか?暦の心を揺らす存在が化け物ではなく人間である翼というのも暦の人間であることへの強い執着が現れているようだ。 まさに人間スパシーバの章であるかなと。

 暦がどんなに追いつめられようとも決して離れることのない翼はまさに本作品のヒロインであると言えるだろう。突き放されても冷たい言葉を吐き掛けられようとも暦を優しくさすってくれている。もう普通から一段回進んだような関係のようにも見えてしまうところではある。でも実際合切ここで物語が終えられていたら暦の初めての彼女はそうなっていたかもしれない。 また翼に対してのつばさキャットに繋がる展開というか示唆もありここで暦の選択肢が間違っていなかったらつばさキャットはおこなかった可能性もあるのだろうか?

 ドラマツルギー戦は、赤ちゃんをあやすような一方的な戦いから一気に成長する戦い、エピソ-ド戦は大切なものを守る戦い、ギロチンカッター線はそれらすべてをお擁するかと思いきや暴走する戦い。暦の力は成長するのではなく徐々に暴走していっている力の使い方を誤った子供のような感じでもある。実はこの3つの戦いで成長しているのではなく退化してるのかも。それは力ではなく精神でもなく…。

 奪われた身体を取り戻すたびに成長するキスショットは何とも言えなかったな。小学生→中学生→高校生と言ったところだろうか?歩なのシリーズではこの2つの中間あたりがあまり出てきた印象がないから新鮮に感じるしこれならばもっとバリ増やしてもいいのでは友思えてしまう所だ。

 1章の時の様に高カロリーな演出を続けているというわけではないけれどもそれでも3人のハンター戦だったりキスショットの成長シーンだったり本作品も力の入ったカロリー消費の高いものが見ることが出来る。 3章目ではどのような演出を展開させるのか?それこそefと同様に2010年代シャフト×新房演出(弟子に引き継がれた)も集大成的なものが見ることが出来るのだろうか?

 後は収束させていくだけではあるので物語自体をどう綺麗にアニメーションとして幕引き出来るかどうかぐらいになってしまうかな?ここまで時間のかかった作品なのDから期待を超えるものを見てみたいと思う。

 next 傷物語 〈Ⅲ〉 冷血篇 2017年1月6日公開予定
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