映画 なぜ生きる-蓮如上人と吉崎炎上- 感想!

答えはすでに持っている

それは命を燃やすこと

 ということで「映画 なぜ生きる-蓮如上人と吉崎炎上-」見に行ってきました。この作品は明橋大二 / 伊藤健太郎(共著)の「なぜ生きる」を元に制作されたアニメーション映画。浄土真宗の蓮如上人と本向坊了顕を主人公に据えて彼らを通して人はなぜ生きるのかということに着目した作品となっている。 原作監修の高森顕徹氏が脚本を書く、大庭秀昭氏が監督、アニメ制作はスタジオディーンという珍しい形であり原作も啓発に近いタイプの作品になっているのでこの作品がアニメとして出てきたこと自体珍しいというか普通ならあり得な狩ったかもしれない作品となっている。

 浄土真宗の蓮如上人と本向坊了顕を主人公に据えているからか視聴層が非常に高めの作品だった。これだけ平均年齢の高い作品は初めてかもしれない。作品の内容からしてそうなることは明らかではあるのかもしれないがそこまで公開前までに内容を把握していないと年齢其の高さにはビックリするところであるかな。

 やはり浄土真宗に関して少なくともタイトル表記されているように蓮如上人と吉崎炎上に関する知識は持っておいた方が楽しめるというかより入り込める作品となっている。寄り深い造詣があればあるほどによりこの作品が魅力的に時代を紡いだ蓮如上人の生きた時代にいけると思う。 そういったところは強く出ているので知識を持っていないと寄り深く楽しむのは難しいだろうと感じるところ。

 だがこの作品がこうして知識が必要なくらいに寄っても十分にこの作品が伝えたいことは十分に伝えられていたと思うしその辺りは予備知識等々がなくても楽しめる仕様にはなっていると思う。それこそそういったものが時代を超えられるのも知識などがなくても万人の心に入ってくる訳ですから。

 蓮如上人はメインとはなっているがどちらかと言えばこの作品を導く存在でありメインだけれども中心となっているのみで話の視点としての主人公は了顕になっていると思う。了顕の生い立ちから蓮如上人との出会い~弟子入りからその生涯まで了顕から見た蓮如上人の物語と浄土真宗の物語が語られる作品になっている。

 描写としては蓮如上人の法話が中心でこれが作品の肝として存在している。この法話の言葉がそのまま作品の伝えたいことにもラストにも繋がっている。ある種そのまま蓮如上人の法話を聞きに来たような感じで描写されているのが特徴的でもあるように感じる。 それこそ僧兵に追われて北陸の地へと流れる旅路も、妬み嫉みによってようやく手に入れた安住の地を焼かれた時も含めて自身が蓮如上人の弟子のひとりとなった感じで描写されているように感じる。 了顕と共に弟子になってそのままついていっているそのような描写と演出になっている。

 金に目のくらんだ僧侶と出会って僧侶を嫌いになり家族につらく当たったまま別れてしまいその後に蓮如上人と出会い心を救われ共に布教の旅をし安生の地を見つけそこで教えを説き、命にも代えがたいものを命を賭して守る。生きることに対する作品内の直接的な答えというのは用意されていない。が彼を通して見える形にはなっているのではないのだろうか?

 そういえばこの作品実写として出てきていてもおかしくはないんだがどうしてアニメとして出てきたのだろうか?珍しいからこそすそ野を広げる意味合いがあったんだろう。
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

メテオ

Author:メテオ

検索フォーム
最新記事
カテゴリ
カウンターその1
月別アーカイブ
RSSリンクの表示