映画 信長協奏曲 感想!

歴史に残したもの

TVシリーズからの完結編劇場版

 ということでTVシリーズの放映14年秋クールからはや1年。本当は15年12月公開だったけれどもずれ込んで16年の1月公開されるということに。キャストも続投で物語もTVドラマシリーズからの続きでありこれがシリーズの完結編という形。こういった形でTV・劇場・アニメセットで企画された作品ってのは珍しいと思う。大抵これらのどれか一つは欠けている。もしくは同時企画でhないことが多いのでこの作品がいかに恵まれた作品であったかということが分かると思う。

 サブロー・信長の2人の運命がそして周りを取り巻いてきたお蝶や秀吉といった人物たちの運命が決着するとき。ドラマはオリジナル展開で進んでいたのでどのように決着をつけるのか。という点は気になっていたし決着をつけるのだろうと思っていたのでちゃんとドラマとしての決着をつけてくれたのはよかったと思う。

 メインストーリーとしてはサブローと帰蝶の恋模様がメインだと思う。そこにサブローと信長の物語、それに加えて野心家秀吉の行動が加わるといったところだろうか? 恋愛面の物語は今回の映画でも強調されていたように感じる。でもこのあたり帰蝶の歴史があまり残っていないからこそできる物語でもあるように感じる。物語の流れを含めて原作がそうしているように歴史の盲点や諸説を使って上手く歴史物語を作っているように感じるところ。
 TVシリーズではそれほど実感がわかなかったところも少なからずあるのだがメインテーマである「足音 〜Be Strong」の重みが映画を経て一気に増したように思う。 物語が進めば進むほどにこのテーマの音が近くなってくるようなそんな印象を強く受けた。

 さてサブローは信長として信長は光秀として入れ替わっているだけにこの2人の運命がどのように決着の時を迎えるのか。本能寺の変がどのようにして行われるのかまでは原作及んでもこうだろうなという感じはあった。ドラマ版では本能寺の変まで尺が短いこともあってからかそれまでの歴史的な出来事はさらっと流している。本願寺は焼き討ちにはあっていないので出来事を進めつつ決着させたような印象。

 入れ替わった者同士そのまま進行していくと思いきや最終的に信長は信長として本能寺の変を迎え、サブローは信長が作った光秀として死んでいくというのは上手く2人のからくりを使ったと思う。最終的に秀吉も成り上がりを行っていたわけだし彼が強く信長に執着する意味合いもより鮮明に描かれたことによって彼が復讐者になる過程となり上がっていく過程より鮮明になったように感じる。

 サブローが戦国時代で死んだら元の世界に戻る。というのはちょっと意外だった。でもそれが帰蝶との再会に繋がり彼が戦国時代に生きた意味が生まれたのはよかったと思う。歴史は人の行動によって紡がれていくのではなく想いによって紡がれていくというのはこの物語をうまく締めくくっていたと感じるところ。 サブローが積み上げはじめた思いが最終的に家康によってなされてサブロー・信長が一番に守りたかった人である帰蝶がその平和の世の中(戦のない国)を生きる。これこそ協奏曲としての上手いラストだったと感じる。 
 
 上映開始時点では原作は完結しておらずまだ単行本では松永久秀の死辺りまで進んだところではあるので、TVシリーズ時点からオリジナルで進んだわけだけれどもだからこそ帰蝶との物語へと結末を得ることが出来たように思う。2人の信長が守りたかったものは守られたわけだし原作の要素を残しつつもドラマとしてやることはやったという感じではあるかな?

 なんだかんだ言ってドラマ版の勝家はインパクトがある。この映画版でもそれは変わらず一番部下していたような感じがするところ。家臣たちはいい家臣として描かれていたと思う。光秀(信長)ピンチの時にサブローの命令を蟲師て助けにやってきたりケンカはするけれども仲の良い兄弟みたいな感じだ。映画でも勝家はイイキャラクターに仕上がっていると思えてならないところだ。

 ドラマとしての物語をきっちり仕上げた作品だと思う。今だからこそドラマだからこそできることをやったように感じるところである。恋愛ドラマとしての側面はもう少し薄い方が個人的には好みなところもあるし合戦はそれほど重視されていない。原作では一切ないけれどもドラマはある。だからこそもう少し描かれてもよかったかなと思う。 
 落とすとは思っていたけれども予想外の方向に落としたような感じではある。だが綺麗な感じに落とせてはいたかな。
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