劇場版 ラストエグザイル-銀翼のファム- Over the Wishes 感想!

夢の翼 その色は白銀だった

4年越しの劇場版

 ということでTVシリーズ放映から約5年、まさかの劇場版ということで「劇場版 ラストエグザイル-銀翼のファム- Over the Wishes」を見に行ってきました。まさかファムが劇場版としてまた世界に出てくるとは思っていなかっただけにこうして公開されることに驚いたり。当時はゴンゾが咲の元請を降りてから初の長編ということもあっったりして厳しい中での放映となっていたけれども、16年現在は1年1作ペースで元請をしている中での劇場版ということもあって全体的なものは当時よりも窮屈ではなくなっていると思う。

 全21話ということもあったりして当時はどうしても尺が足りない部分も感じられたわけではあります。今作は千明監督がラクエンロジックの方を監督していることもあって関わられていないわけではありますが、当時のストーリー展開を群像劇として複雑になってしまった部分を整理して構成するという点では尺不足や描写不足を補うことも出来た劇場版だと思うところ。 1~100までのやりなおしという感じではないしそれをやるならもっと後になったりしたのだろうと思うけれども、一つの作品として分かりやすく見やすくなったとは感じる。

 物語の再構成ラインとしてはミリアの物語としてのラストエグザイル―銀翼のファム―である。最初から最後まで一貫してミリアを主人公にして物語が作られている。再集録にさいしてミリアを含めてリリアーナ・ルスキニア・サーラの4人が対象でありTVシリーズの主役格であったファム・ジゼル等の再録が行われていないというのもこの作品の大きなポイントであると感じるところだ。
  
 TVシリーズは群像劇としての側面が物語が進むにつれて強くなっていき描写不足も増えたと個人的には感じるところではあったのだが主人公を一人に絞ることによって、リリアーナ・ルスキニアの立ち位置やその想いに関しての描写は大きくわかりやすくなったと感じる。この2人に関してはTVシリーズの時もどかしく感じていた部分も強いからこそこの補完は正解だったと感じる。群像劇からの主役を作ることによってそこからの脱却が出来たと。 全体のシリーズ運びに関しても1からの再構成の構成と120分というしっかりとした尺が功を奏していると感じる。 やはり2クール作品はそれくらいの時間がないと物語としての再構成はかなりつらいものになると感じた。

 ミリア視点だからこそファムやシゼルに対する本編での印象と劇場版のみに絞った印象がまた違ってくるところ。ファムがグランレースと本編では口酸っぱく本編では喋っていたけれども劇場版だと3~4回のみで意味合い的にもミリアとの夢という形になっていて本編における印象とはまた違ってくる。 年の数だけの戦艦集めも省略されている側面が強くよりミリアやリリアーナ・ルスキニアへのアプローチを強くしていると思う。なお新規録音のシーンは比較的分かりやすいと思う。新録メンバーも4人しかいないわけだしそこに絞ればより分かりやすいのではある。
 ストーリー展開へのアプローチの側面が強いからか戦闘に関する描写も極力カットされていると感じる。2割くらいまで減少していたかなと感じるし熱い展開のシーンがカットされてしまっているのは残念なところだと感じる。 7~8話辺りには熱い展開があったわけでそれを見たかったところもあるし、連邦五将軍にスポットライトがあまり当たっていないのもちょっと残念ではあるかなと。

 苦難の果てに手に入れた未来。 幾千の戦果を乗り越えてようやく手に入れ始めた小さな希望。ちょっとづつ前へと進んでいくエピローグとエンディングはTVシリーズでは受け取れなかったキャッチボールの球を拾えたようなそんな感じがした。
 
 総集編の劇場版ではあったけれども当時にできなかったことをうまくやっているようなそんな劇場版だったと感じる。一つのストーリーとして分かりやすくまとめられていたと感じられる作品だった。
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